頭木弘樹:著の,『食べることと出すこと』こちらの書籍の感想及びレビューをよろし...

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James1950'sさん
2020/09/05 01:01

頭木弘樹:著の,『食べることと出すこと』こちらの書籍の感想及びレビューをよろしくお願い申し上げます。

他の答え


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haz********さん
2020/09/05 01:12

学生時代に難病の潰瘍性大腸炎を発症した著者は、入院中にカフカをはじめとする絶望の文学に出合い励まされたという。そこからカフカ研究者、絶望文学の紹介者として執筆活動を始めた。本書は食事と排泄という人間が生きて行く上で最も基本的な事に困難を抱える事に為った著者の日々を詳細に綴ったノンフィクション。難病の治療に拠って生じる肉体的存在としての自分の変化、世界の見え方の変容を淡々と綴る文章の行間からは、絶望文学に精通した著者ならではの冷めたユーモアが立ち上る。