60年ほど前の大学事情について。自分の祖父は今70代で、大学受験は一浪か二浪して...

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ID非公開さん
2020/09/04 10:00

60年ほど前の大学事情について。自分の祖父は今70代で、大学受験は一浪か二浪して日本大学の理系に進学したと聞いています。あまり祖父に聞けるような機会も無いので質問なのですが、当時としては結構優秀だったりす

るんでしょうか?また当時私立大に行くような人はお金持ちだけと聞きましたが本当ですか?

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bigboy496さん
2020/09/04 10:13

優秀というよりは、本人の志が高かったというのが、正確で妥当な第三者的評価になるでしょうね。 今の70代が若かったころはまだ、学士号のもつ希少価値も高かった頃です。 大学に進学するともなれば、大真面目に「末は博士か大臣か」などとチヤホヤされた、昭和レトロな時代背景。 日本大学に限らず、早稲田大学・明治大学・法政大学などの東京六大学、さらに中央大学を加えた、いわゆるバンカラな校風の私立大学は地方出身者が多く、俗に「方言の聞こえる大学」などと揶揄されていた頃です。 その当時、東京の私立大学に行かせてもらえる裕福な家庭は多くなく、地元名門企業の御曹司みたいな門地の出か、もしくは、いわゆる苦学生で二部(夜間学部)で働きながらというタイプとに、まっぷたつに割れていた頃でもあります。 優秀かどうかでいえば、日本がまだ戦後復興の道中にある貧しい頃だったので、優秀な人は国公立に行くのが普通で当たり前、私立は早慶の看板学部だけが例外くらいだったはずです。 すなわち、早稲田大学政治経済学部と慶應義塾大学理財科(経済学部)、そして、中央大学法学部くらいしか、優秀とは思ってもらえなかった世代のはずです。 私立理系なんて論外で、お世辞にも優秀な学生とはみなされなかったでしょう。 こういったジェネレーションギャップは、日本大学だけでも理系だけでもなく、どんなネタにもある話ではあります。 そういった時代背景を踏まえて、あらためて祖父を見つめ直し、再評価してあげると、たとえ喜んではもらえなくても、感心されるのではないでしょうか。 つまり、ボンボン育ちのお坊っちゃんか、野心むき出しの生真面目な若造か、というのが真相だったわけです。 有名人でいうと、森喜朗元総理や俳優の菅原文太、あるいは高倉健さんなども、早稲田や明治の夜間学部の出身でした。